未知の世界へ | 気ままにバツイチ・シングルライフ

未知の世界へ

先日、友人と飲みにいった。
そこは肴がとても美味しいお店で、お客さんも大人ばかり(要するにオジサン、オバサンってことだけどさぁ)なので落ち着いてお酒や会話を楽しむことができる。
居酒屋に比べて値段もいいので(でも、出てくる肴の質を考えたらとてもリーズナブルなの!)ガキがいないわけ。

 

で、程よく酔っ払ってきて若い友人を「コラ、出て来い!」とか無理無理呼びつけて3人でまた楽しく呑んでいると、カウンター席の隣に座っていたオジサンが
「そっちのおねえさん(注:ワタクシのことです)海老1本食べなさいよ」と串に刺して焼きたての2本のうちの1本をくれたのよ。この店は炭火で色んな物を焼いて出してくれる。

 

余談だけど、ここ2年くらいオジサンに親切にされるんだよねぇ、私。
デカくてムサイ男二人と一緒にいたので余計に清楚で可憐に見えたのかしらん(コメントは受け付けませんから)。
いや、ホントにキレイだとかイイ女だとか言われんのよ。
一生のうちに誰でもモテ期があるっていうじゃない?アレなの?
でもさー、50過ぎたオッサンにモテても全然うれしくないんだけど。

 

でね、オジサンはその後えぼ鯛の塩焼きを頼んだの。
それがけっこう大きくて「食べきれないから半身食べなさいよ」ってくれたりして男どもと話が弾んじゃったりしたのね。
そして、このあと近所のスナックのママの誕生日を祝いに行くからあんたたちも後からいらっしゃい、なんて紙ナプキンに地図を書いてくれてオジサンは行ってしまったわけ。


しばらく呑んで、次行く?なんてことになって、一応礼儀としてオジサンのとこに顔出そう、と地図の店に行くことになったの。

私はジモティなので大体の予想はついてたんだけど、いやー、未だにあるんだね、こーゆー世界。
狭くて急な階段を上がった2階のスナック。
まさに「場末」と呼ぶに相応しい。
カウンターやボックス席などあるはずもなく壁に沿ってソファというか長イスが配置され、大音響でカラオケ(それも聴いたこともない演歌とか)が炸裂している。

 

「まー、○○さんてばこんな若いお客さんホントに連れて来てくれたのねー」(若いって43だぜー、もう一人の友人は41だぜー、もう一人は20代だけど)と言いながら焼酎の麦茶割り(!)を作ってくれた巨乳のおねーさん(もちろん40過ぎ)がママかと思いきや、カラオケをがなっていた厚化粧のおばーさんがママであった…。

 

とりあえずカラオケを1曲唄って(もちろん友人に押し付けた)終電があるからとかなんとか言って御いとまさせていただいた。
てか、他のふたりはそれで済むけど、私は駅の行き帰りの通り道なんですけど。
ばったり会ったらどうすんのよ。

 

その後、3人でカラオケで1時間ほど歌って解散。

 

大昔(25年くらい前ね)はカラオケって言うとスナックしかなかったんだよね。
カラオケボックスとかできたとき「ありえな~い」と思ったものだ。
シラフで唄うなんて。
今は中坊でもカラオケ行くからねぇ。


数年前までカラオケが大嫌いだった私も今は「ありえな~い」って感じで咽喉を嗄らすまで唄ってますな。
これもヴォイス・ヒーリングの一種ってことで(ホントかよ)。